院長のタケシです。本州から梅雨明けの便りを聞きますが、北海道は蝦夷梅雨のような雨が多い天候が続いていますね。気温も急に低くなったりするので、風邪をひいてしまった方も何人かいます。夏風邪には気をつけないといけませんね。
さて、先週の7月19日に北海道大学歯学部において、北海道歯周病研究会が開催され、当日参加してきました。これは、北海道大学歯学部第二保存同門会が主催してる研究会で、私も同門会のメンバーです。昨年は、発表者として症例報告をしました。多くの先生方に日々の臨床を見てもらうことはとても勉強になりますし、そこで叱咤激励を受けると日頃の診療に対するモチベーションも上がり、自分自身のレベルアップにもなりました。
そして、今回は自分の恩師でもある加藤 熈名誉教授の特別講演がありました。タイトルは「歯周病患者の局所矯正治療(MTM)」です。歯周病に罹患してる患者に対し、磨きやすい歯並びにするため、出っ歯やデコボコに並んでいる歯列に対し、矯正治療を行うというものです。加藤名誉教授自身は、1963年頃から矯正治療を海外の論文や文献を頼りに勉強し、長期に渡って症例を観察、治療体系を確立し、現在は歯周病患者の局所矯正治療についての本も出版されています。
昨年の私の発表のとき、真っ先に質問してくださったのが加藤名誉教授でした。そして、今回の症例発表でも必ず質問をし、問題提起を起こしていく姿は、私が新人医局員だった10年前の加藤教授を見てるようでとても懐かしく感じました。今年、喜寿を迎えましたが衰えを感じさせない加藤名誉教授の講演を聞くことによって、今年は日々の診療に対するモチベーションを上げることができました。