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日本顎咬合学会学術大会に参加

梅雨の合間に太陽が覗いた6月20日(土曜日)と1日中大雨だった21日(日曜日)の2日間、東京国際フォーラムにて行われた 日本顎咬合学会 第27回学術大会に参加してきました。2日間とも天候は違えど、北海道育ちには厳しすぎる蒸し暑さで体調が狂いそうになりましたが、無事に帰って来ました。参加者が歯科医師に限らず、歯科技工士、歯科衛生士と歯科臨床に関わる関係者が多数参加するのがこの学会の特徴と言えます。

6月20日 AM9時の開会式から参加。続けて行われる基調講演 柳田邦夫氏によります  「ヒューマンエラー」 を聴講するためです。人間はエラーし易いことを前提に考え、事故に結びつけないようにするにはどうしたらよいか というヒューマンファクターという研究が世界的に主流であることを説明され、実際にあった国内医療事故を題材に分かりやすく説明して頂きました。

 

エラーを犯すと、どうしても当事者のせいにしてしまう傾向がありますが、その小さなエラーの連続がやがて大きなトラブルにつながることになるので、スタッフ同士の意思、情報の共有こそが大きなトラブルを未然に防ぐことを教わりました。

 

仮にエラーが起きたとしても、それをリカバリーするためには何が出来るか、個人でなく組織力でどう対処していくか、被害者の視点で考えなくてはいけないことにきずかされました。

 

続いて、特別講演では、UCLAから召集された Thomas J. Han先生による講演を聴講。海外から著名な先生を召集するのもこの学会の醍醐味である。今回は 「歯科臨床の将来ビジョン」 という題名で、アメリカの最先端の臨床を紹介されました。特に目を引いたのがインプラント症例で、インプラント周囲炎による骨吸収のリカバリー症例は大変素晴らしかったです。

 

特別講演が終わると、もう午後のプログラムが開始される時刻に近づいてたため、慌てて地下のコンビニでおにぎりを買って簡単に済ませ、今回初めて申し込んだハンズオンセミナー会場へと急いだ。 (続く)