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MIコンセプトに基づく審美修復テクニック

7月12日(日)、東京は御茶ノ水のGC東京支店にて、GC社主催によります MI修復セミナーに参加。講師は日本大学歯学部教授 宮崎真至先生です。先月の顎咬合学会の時の異常に蒸した天候とは違い、清々しい暑さだったため、クーラー病の心配が無かったのが幸いでした。このセミナーの受講申し込みの時は既に満席、キャンセル待ち(1番目だったのが幸い)で運良く順番が回って来たため受講できました。少人数とは言え、人気のあるセミナーでした。

 

 

 

保存修復治療で使用してるコンポジットレジン(以下 CR)は歯科治療では欠かすことの出来ない修復材料の1つです。そして、ここ10年位で接着技術の向上と材質自体の改良が進み、ミニマルインターベーション Minimal Intervention(以下 MI)の考え方が可能となりました。その意味は、虫歯や歯周病などの疾病によって生じた欠損に対し、健全な歯質を可及的に残して修復しようという考え方です。

 

そして、今回のセミナーは、天然歯に近い色調が特徴のグラディアダイレクトを使ったMI審美修復がメイン。グラディアダイレクトとは、セラミックスの硬さとレジンのしなやかさを併せ持ったCRの一種で、審美性と強度・耐久性も天然歯に近く、虫歯治療後の詰め物・被せ物に使われる保険適用外の材料です。

 

実際に触れてみた感想はその形成付与の際のしなやかさ。今回充填操作の他にを使って形をならしていきましたが、天然歯の切端隅角や切歯溝の付与、大臼歯の咬頭形成がラクに行えて充填操作がとても楽しかったです。

 

今回のセミナーは、講義が少なくほぼ実習がメイン。もう少し講演が聞きたいなぁ という思いとはウラハラに、ひたすら手を動かしていました。普段おこなっている操作ではあるのですが、講師のチェックとアドバイスを受けていると、昔の学生実習を思い出してしまいます。すると偶然ですが仙台で開業した大学の同級生と12年ぶりにこのセミナーで会いました。お互いの近況を報告し合い、JR御茶ノ水駅で別れましたが、彼の研鑽する姿を見てると自分もまだまだだという思いがしました。ありがとう、千葉 崇先生。今後の活躍を期待してます。