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真夏の思い出

8月8日、9日の2日間、歯周外科 実践セミナー に参加したことは前回報告しましたが、今回はその続きです。

 

実習には、豚顎骨を使用しました。

 

2日間とも気温は29℃と夏日。当然生ものの豚顎はいたむのが早い。しかし、冷凍していたものを徐々に解凍していたのか、ヒンヤリした豚肉は丁度実習に適した硬さ。さすが全国津々浦々でセミナーを行っているだけあって、豚の顎骨の扱いにも慣れているようだ。

 

ふと、遠い昔を思い出した。

 

1999年の夏、北大歯学部第二保存の医局に入局して2年目、歯周外科手術の練習のため、養豚場に行って切断された豚の頭を貰いにいった。断頭されたままの頭である。豚の口腔粘膜は人と比べると厚く、そして硬いが、切ったり張ったりする感触は近い。暑い中、車を走らせ1頭分の豚頭を譲ってもらい、急いで医局に戻る。

 

まずは顎骨を出すためにほほ肉を取る。これが以外と重労働。死後硬直してるため肉も関節も硬く、上顎と下顎に分けるだけでも1時間。やっとの思いで分けた後、休む暇も無く切開と縫合の実習。暑い夏のため傷むのも早い。そして臭いがキツイ。大変な思いをして練習したことを今思い出す。

 

今回のセミナーでは、既に目の前に加工済みの豚顎が用意されている。加工の苦労を知ってる身としては非常にありがたく思う。

 

しかも臭くない・・・・・・

 

実習中、つねに某消臭剤 ○ァブリーズをかけまくってたのには驚かされた。しかも、臭いだけじゃなく、肉も柔らかくなる。意外な発見だった。