７月某日、新婚の富田君が新妻を連れて来道したのに合わせ、札幌にて有志を集って結婚式２次会を催した。
殆どが医局時代の仲間だったため、昔の思い出話に花が咲いた。
彼との出会いは、今から１２年前北大歯学部の第二保存科に入局したときからである。
最初は研修医、その後一緒に大学院へ進学し、歯周病専門医を取得するまで苦楽を供に過ごしてきた。
なので一緒に行動することが多く、凸凹コンビとして医局の雑務をこなすあいだ、愚痴不平不満（ココ重要）、世間一般的な話から研究、歯科治療の話まで長い年月にわたり多く語ってきた。
中でも彼の歯科に対する情熱は当時から熱く、今でも語った内容を思い出す。
当時まだ２０世紀だったので 「僕は２１世紀の歯科を目指してるんだ！（富田談）」 と若かった彼は私に熱く語ってくれた。
ただ、彼がそう言ってくれたおかげで、自分なりに２１世紀の歯科とは何か と今も思考中である。しかし容易に答えは見つからない。
そして２次会当日、このエピソードを披露したところ、酔いのせいか、それとも歳のせいか彼は言ったことをすっかり忘れていた。
まあ、いい。今日は新妻の前で恥ずかしかったということにしておこう。
