桜の花びらが散って新緑が新鮮でみずみずしい5月中旬、札幌コンベンションセンター において、第55回春季日本歯周病学会学術大会 が開催されたので行って来ました。地元で開催されるとあって、大勢の北海道在住の先生方と会うことができました。もちろん、道外からも多くの先生方が来道し、久々に再開する機会もあって楽しい学会となりました
5月18日と19日の2日間に渡って開催されましたが、両日とも午前中に診療を行い、午後からの参加となりました。
1日目に行われたシンポジウム 超高齢社会における歯周病対策 を聴講。演者の一人が、あまり耳慣れない 老年症候群 なる言葉を使って超高齢化世代を説明し、普段から接している在宅診療の患者様がまさにその 老年症候群 と一致してたことが非常に興味深かったです。以前までは高齢化社会という言葉が使われてきましたが、これからは家族の手助けや介護を必要とする超高齢化社会が益々進むことが心配されます。
2日目に行われた専門医講習会では、1つの歯周病症例から治療方針を会場全員で考えるという初めての方式が行われたので参加しました。手元にスイッチカードが渡され、押したボタンの信号を瞬時に集計され、会場スクリーンに表示されるというものでしたが、瞬く間に結果が発表されるのには驚きました。何か試験を受けているような気分になってしまいましたが、治療方針では圧倒的に 歯周再生療法 が支持され、中でも 自家骨 や 骨補填剤 と併用された治療が今の歯周病治療のスタンダードな感がしました。
ほかにも、アストラテックインプラントのランチョンセミナーで、昨年発売された オッセオスピード の情報や最新の歯科材料の展示会などを見て有意義な2日間となりました。